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2006年09月07日

火災で亡くなった馬のこと

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オリオンザサンクスの娘たち(2005年9月17日撮影)
家畜にお墓はありません
人間のためにこの世に生まれ
人間のために生き
人間のために死んでいく
死ねば肉になります
だから家畜には
お墓がありません
- ある牧場主の言葉
柴田哲孝著「ライスシャワー物語」の冒頭に記された文章です
私はこの本を開き、冒頭にあったこの文章を読んで衝撃を受け背筋が寒くなりました。そして最初の1ページで目が涙で一杯になり、文字が見えなくなってしまった。通勤電車の中で読んだので駅でもらった金融会社のティッシュを目的地に着くまでに使い果たしました。これはもはや2年以上前のことですが未だに覚えています。

9月4日の私の日記にゆかさんからトラックバックをいただきました。その中にリンクされていた記事を始めて読んで心無い報道があったことを知り私も悲しくなりました。そしてスポーツ報知にあった及川調教師が亡くなった馬の写真は公開したくないとおっしゃっていたという部分に考え込んでしまった。
私は亡くなった彼らの全頭ではないが、4月3日の日記に書いた通り数頭に聞き覚えがあったので、彼らの出走履歴から手繰って自分の撮った写真を探してみたところ、スーパーハリケーンとパークヒカリだけが見つかった。そこで彼らが頑張って走っていた姿を興味がある方に見ていただきたいと思ってこのブログに掲載したのだが、関係者には迷惑だったのかもしれない。
そして私は自分の母親が亡くなったときのことを思い出した。写真を見ることはもちろんだが、周りの人が気遣って慰めてくださっても、母に関してなにか話そうとすると辛い、苦しいばかりですぐに涙があふれだし、言葉が言葉にならなかった。町を歩いていても仕事をしていても何かの拍子に母が亡くなった悲しみがあふれ出し、泣いてばかりいた。笑って母の話ができるようになったのは1周忌が終わった頃か、もっと後だった。人生で一番辛かった日々。被害を被った厩舎関係者の皆様の気持ちはそのときの私と似ているかもしれない。救いたくても救えなかった辛さ、言葉に言い表せない気持ち....

まだ続きがあるのですが、カタロニアの応援に行きたいので、またあらためます。

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Posted by Horselover_ss at 17:05│Comments(0)日記
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